アンテナ設置方法について
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特定小電力無線機に関わる電波法改正が平成26年にあり、同軸ケーブルの延長による外部アンテナの設置が可能となりました。 外部アンテナを電波状況の良い場所に設置することで、これまでに無い安定した長距離通信ができます。無線機を手の届く制御盤内に設置できるので、メンテナンス性が向上します。
また、無線機を機器に組み込む際も同軸ケーブルを使用できるので、柔軟性のある配置が可能です。 対象無線機は、特定小電力シリアル伝送無線モデム:MU-3-429, MU-3-1216, MU-2-429(生産終了品 MU-1N, MU-1を含む)とこれらを搭載した各種インターフェースボードなどです。
アンテナは弊社が販売する指定専用アンテナに限ります。それ以外のアンテナを使用すると、電波法違反となります。
※ただし、受信専用機はこの限りではありません。ゲインアンテナをご利用いただけます。
外部アンテナ:ANT-300, ANT-400, ANT-1200の設置例
外部アンテナを電波状況の良い高い場所に設置することで、今までにない安定した長距離通信ができます。無線機を手の届く所に設置できるで、メンテナンス性が向上します。
本例はアンテナにANT-400を使用した場合です。
盤内はSMAレセプタクル付き同軸ケーブルを使用します。外部の延長同軸ケーブルは耐候性のある物をご使用ください。ケーブルの盤側はSMAメスコネクターで、アンテナ側はSMAオスコネクターとしてください。
SMA接続部は、防水性と腐食を避けるために、自己融着テープと絶縁テープで保護してください。
屋外にアンテナを設置する場合、防水性の確保や長期設置による経年劣化を考慮しなくてはなりません。ここでは防水アンテナ ANT-400と取付金具 AC-B1を組み合わせた場合の設置例をご紹介致します。
アンテナと同軸ケーブル接続部
アンテナと同軸ケーブル接続部は防水性を保つために、コネクタ接続後、自己融着テープとビニールテープで処理を行ってください。
アンテナ直下の同軸ケーブル処理
アンテナ直下の接続部ケーブルはたるみを持たせます。その後、取り付け金具にしっかりと固定し、各パーツへはわせて処理を行います。
制御盤・同軸ケーブル接続部
制御盤と同軸ケーブルの接続は、防水コネクタを制御盤の外へ装着する方法とケーブルグランドを使用して、内部へ引く込む方法があります。前者の場合、接続部は自己融着テープとビニールテープで処理を行ってください。