技術情報

315MHzリモコン RT/RRシリーズについて

315MHz帯リモコン RT/RRシリーズのコンセプト

RT/RRシリーズは、2007年に315MHz帯の特定小電力無線が法制化されたのをきっかけに開発された製品になります。当時の当社の製品ラインナップは426MHz帯を使った製品WT-01/WT-02/WR-01の3機種であまりリモコン製品の種類がありませんでした。RT-3B/RT-4B/RR-1Aは見通し50m以内の比較的近距離な通信で、赤外線リモコンのような指向性はなく、微弱無線のリモコンに比べて長距離・安定した通信ができる製品というのが特長になります。

RT/RRシリーズ誕生の背景

当社は当時アメリカのRFM社の日本代理店としてSAWレゾネータなどの取り扱いをしていました。315MHz帯の特定小電力無線が制定された時とほぼ同じタイミングでRFM社からワンチップの無線ICがリリースされました。そのチップを使った製品ができないかと検討し、RFM社の無線ICを使ったリモコンが生まれた経緯があります。その後RFM社の無線ICは終息しましたが、他社の無線チップを採用し互換製品を販売しています。

このシリーズについては無線モジュールとして通信互換のあるRTM-1B・RRM-1Aもありますので、これらの無線モジュールを使ってリモコン製品を作製することも可能です。

主な機能・特長

通信距離は見通しで50m

数〜数十mの通信を行うリモコンとして赤外線・微弱無線がありますが、赤外線リモコンのように発光部を受信機に向けなくても通信ができます。また微弱無線に比べて送信電力が大きい為、短距離で安定した通信が可能です。

周波数CH切替(CH-1〜CH-4)

4つの周波数CHから選択可能です。周波数CHの選択はお客様にて行う事ができます。

ブザーとLEDで送信確認

リモコンのボタン操作時にLEDとブザー音で送信確認ができます。

複数台・複数組で使用可能

ボタン操作時に短時間だけ電波を送信するため、同一周波数CHで複数台のリモコン、複数組を使用する事ができます。タイミングが重なるなど混信がある場合は周波数CHを変更して使うことも可能です。

3出力モードに対応

受信機はワンショット、トグル、スイッチングの3つのモードに対応可能です。

受信機は32台まで登録可能

受信機は32台のリモコン(送信機)の登録が可能です。

シリアルデータ出力に対応

受信機はシリアルデータ出力に対応。受信したボタンとシリアルナンバーの情報を出力します。PCなどに受信データを取り込む事も可能です。またID登録のないリモコンのシリアルデータの出力も行いますので32台を超えるリモコンのデータを処理したい場合でも上位側のシステムで対応することが可能です。

主な使用用途

  • 照明機器の制御
  • ゲート・カーテンの開閉制御
  • 呼出しシステム
  • 自動シャッターの開閉操作
  • 表示板等の切替

製品ページ

リモコン・ユニットタイプ

RT-3B

RT-4B

RR-1A

無線モジュールタイプ

RTM-1B

RRM-1A