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どこでもでむ ローカルで表示してみた

こんにちは、中の人CHOです。

今回は竹村製作所 様とのコラボ企画「ローカルで表示してみた」です。

つまりは、インターネットを介さず、センサーデータを特定小電力無線のみで伝送し、離れた場所から監視するシステムです。

竹村製作所といえばバルブメーカーなのですが、日本発明振興協会会長賞を受賞されたFICHEはすごいです。

電気を使わず、凍結しそうになると勝手に水抜きしてくれるのです。水道が凍結する地域の人にしかわからないのかもしれませんが、とても便利な発明品だと思います。

 

さて、今回の課題は「塩素濃度計の値を離れたところで確認する」です。(あれ?バルブはどこ行った?いつの間にか、無線センシングソリューションの話になってしまいました)

 

仕組みは、塩素量・濃度計が出す4-20mAのセンサー値と残液不足信号を1分周期で「どこでもでむ」で読み取り、LoRa🄬で送信、受信したら「どこでもでむ」に接続した拡張ボードにある7SEGとLEDで表示する、というシステムです。

以下の写真が、塩素量・濃度計と「どこでもでむ」が入ったケースです。この7SEGにも塩素濃度が表示されます。

塩素残量・濃度計の値を離れたところで確認する無線システム

 

以下が受信側の表示装置と、その拡大した写真となります。

塩素残量・濃度計の値を離れたところで確認する無線システム

 

しきい値を決めて下回ったら残塩素濃度設定以下の緑LEDが点灯し、薬液不足になったら同じように薬液不足警報の赤LEDが点灯します。拡張ボードと表示装置は、カスタムメイドです。

この写真は竹村製作所様の工場と事務所で、直線距離=約100mほど。難なく通信できています。

 

しかし本番は、鉄筋コンクリートで作られた施設です。地下1階に送信側の塩素残留濃度計を設置し、受信側の表示装置は地上2階の事務所に設置します

見通しはもちろんありませんし、無線機の間には鉄筋コンクリートの建屋、通路には扉もあるので無線で通信するには酷な設置環境です。

 

設定時に見学させていただいたのですが、建屋を見てさすがに無理だろうと、諦め気分でした。

しかし見事に開通!無事データを事務所で見ることができました。

今までは2階の事務所から地下1Fまで、人間が移動して見に行かないといけなかったのですが、これからはリモートで監視できます。

よくどこまで届くのか?と聞かれますが環境によって変わってきますので、今回のような状況だとやってみないと分からないというのが本音なところです。

 

IoTと言えば文字通りInternet of Thingなのでインターネットありきなものなのですが、世の中インターネットなくても解決したい課題は山のようにあります。LPWAと言えば有名どころのサービスが色々とありますが、ほとんどがインターネットが必須となります。

その点、「どこでもでむ」ならインターネットサーバーなどを用意しなくてもローカルで使えるので、とっても便利です!

 

どこでもでむは、小ロット系でオリジナル製品の無線ソリューション、無線センシングをお考えのユーザー様にも最適な製品です

どこでもでむを使って、無線センシングソリューションをちょっと試作してみたい、無線で見える化したいけど制御方法はプログラムしたい等々のご要望がありましたら、ご連絡ください!

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