どこでもでむ – 有名なLPWAを使えばいいのでは?
こんにちは、中の人CHOです。
結論から申し上げますと、その通りでしょう(ただし条件による)
有名LPWAといいますとLoRaWAN®、SigFox、ELTRES™、ZETA®あたりでしょうか。大企業がやっているだけあって、大規模なサービスにも対応できるし、様々なデバイスがつながります。プロトコルもあるし、暗号化もしてくれるし、インターネットに上げる基地局もサポートしてくれます。
対してサーキットデザインの「どこでもでむ」ですが、すべてが自由です。
1回の通信データサイズは255バイトまでいけます!(パケットエラー率的にお勧めしませんけど)
1日に何回でも通信できます!(収容台数的にお勧めしませんけど)
LoRa®(プライベートLoRaってやつです)もFSKもあります!
その分、不自由もあります。決まったプロトコルはありません。中継機能や暗号化はお客様側で実装してもらいます。基地局の設置が必要ならご自身でお願いします(もちろんサポートします)。
最大の利点は周波数です。有名LPWAは920MHzを利用していますが、サーキットデザインは429MHzです。
障害物が多い環境では、低い周波数の方がよく届きます。これは物理的な特性なのです。特に森林地帯では920MHzは、かなり残念な結果になります。
RadioMobileシミュレーション結果(左429MHz 10mW、右920MHz 20mW)
目安としてFSKは赤色、LoRa®なら地形に色がついているあたりは通信可能範囲です。920MHzのほうがところどころ通信できないところが出てきます。
ただし、見通し(途中に障害物が無い状態)になる場合は429MHzでも920MHzでも違いはありません。なので「設置するアンテナは高くしろ」と言われる理由だったります。
- 920MHz試してみたけど届かなかった
- 通信環境の条件が厳しい
- 通信制限は少ない方がいい
- 有名LPWAではビジネス的に合わなかった
そんなあなたには「どこでもでむ」をお勧めします。